色どうしの境界がぼかされていない、パッキリとしたグラデーションを
AfterEffectsで作成する方法について解説いたします。
「コロラマ」のエフェクトを使用することで、簡単に作ることができます。
表現できるデザインの幅が広がることに繋がればと思います。
パッキリとしたグラデーションを作成する手順
白黒のグラデーションを作成する
新規平面を作成し、エフェクトの「グラデーション」で
白黒のグラデーションを作成します。

コロラマを適用する
グラデーションが適用された平面レイヤーに、エフェクトの「コロラマ」を追加します。
入力フェーズ項目の「フェーズを取得」を「強度」にすると
グレースケールに応じてカラーが再マッピングされます。

パレットの補間のチェックをはずす
出力サイクルの項目の「パレットの補間」のチェックマークを外すと
パッキリと色の分かれたグラデーションになります。

各項目の設定をする
好みのグラデーションを作成するため、コロラマの各項目を設定します。
出力サイクル
「出力サイクル」ではカラーの設定ができます。
●カラーを変更…三角の矢印をダブルクリック
●カラーの位置を移動…三角の矢印を任意の方向にドラッグ
●カラーを追加…サイクル内の任意の場所をクリック
●カラーの削除…三角の矢印を反対方向にドラッグ

三角の矢印のところをダブルクリックするとカラーの変更ができるのですが
WindowsとMacで表示されるカラーピッカーが異なるようです。
どちらのカラーピッカーも、Photoshopなどで見られるものと使用が違うので
少し扱いにくいかもしれません。

自然なグラデーションを作成する場合は
色相(色合い)・彩度(鮮やかさ)・明度(明るさ)の
どれか1つだけを少しずつずらすと上手くいきやすいかと思います。
フェーズシフト
「フェーズシフト」は取得しているフェーズの位置をシフトする項目で
この数値を変更すると、出力サイクルの開始位置をずらすことができます。
またキーフレームを打つことで、色が回っていくアニメーションを作ることもできます。

サイクル反復
「サイクル反復」は取得しているフェーズの中で
出力サイクルを何回繰り返すか設定できる項目です。

「サイクル反復」を使えば、出力サイクルの色が少ない場合でも
色が何層にもなっているグラデーションを作成することができます。

グラデーションの形を変更する方法
グラデーションの向きや種類を変更する
コロラマはグレースケールに準じて、カラーが再マッピングされるエフェクトなので
白黒グラデーションの向きや種類を変更すると、コロラマもそれに連動します。


プリセットパレットを使う
コロラマの出力サイクルには「プリセットパレット」が用意されていているので
これを元にグラデーションを作るのも効率的です。

フラクタルノイズと組み合わせる
フラクタルノイズとコロラマは相性が良いエフェクトです。
これらを組み合わせるだけで、凝っているように見える映像が簡単に作成できます。

