After Effects

パッキリとしたグラデーションを簡単に作成する【AfterEffects】

パッキリしたグラデーション

色どうしの境界がぼかされていない、パッキリとしたグラデーション
AfterEffectsで作成する方法について解説いたします。

「コロラマ」のエフェクトを使用することで、簡単に作ることができます。

表現できるデザインの幅が広がることに繋がればと思います。

パッキリとしたグラデーションを作成する手順

白黒のグラデーションを作成する

新規平面を作成し、エフェクトの「グラデーション」
白黒のグラデーションを作成します。

白黒のグラデーションを作成平面にエフェクトの「グラデーション」を適用しました。

コロラマを適用する

グラデーションが適用された平面レイヤーに、エフェクトの「コロラマ」を追加します。

コロラマについて

入力フェーズ項目の「フェーズを取得」を「強度」にすると
グレースケールに応じてカラーが再マッピングされます。

コロラマを適用白黒グラデーションの方向に準じて、カラーのサイクルが作成されます。

パレットの補間のチェックをはずす

出力サイクルの項目の「パレットの補間」のチェックマークを外す
パッキリと色の分かれたグラデーションになります。

パレットの補間のチェックマークを外す色がパッキリと分かれました。

各項目の設定をする

好みのグラデーションを作成するため、コロラマの各項目を設定します。

出力サイクル

「出力サイクル」ではカラーの設定ができます。

出力サイクルの操作

●カラーを変更…三角の矢印をダブルクリック
●カラーの位置を移動…三角の矢印を任意の方向にドラッグ
●カラーを追加…サイクル内の任意の場所をクリック
●カラーの削除…三角の矢印を反対方向にドラッグ

出力サイクルでカラーをオレンジ系に設定オレンジ系のグラデーションを作成しました。

三角の矢印のところをダブルクリックするとカラーの変更ができるのですが
WindowsとMacで表示されるカラーピッカーが異なるようです。

どちらのカラーピッカーも、Photoshopなどで見られるものと使用が違うので
少し扱いにくいかもしれません。

WindowsとMacでは表示されるカラーピッカーが異なるどちらもAfterEffects2022での画面です。(左:Windows、右:Mac)

自然なグラデーションを作成する場合は
色相(色合い)・彩度(鮮やかさ)・明度(明るさ)の
どれか1つだけを少しずつずらすと上手くいきやすいかと思います。

フェーズシフト

「フェーズシフト」は取得しているフェーズの位置をシフトする項目で
この数値を変更すると、出力サイクルの開始位置をずらすことができます

またキーフレームを打つことで、色が回っていくアニメーションを作ることもできます。

フェーズシフトで出力サイクルの開始位置をずらすフェーズシフトの調整を行いました。

サイクル反復

「サイクル反復」は取得しているフェーズの中で
出力サイクルを何回繰り返すか設定できる項目です。

サイクル反復を大きくしてグラデーションを繰り返す数値を大きくするほどグラデーションが増えていきます。

「サイクル反復」を使えば、出力サイクルの色が少ない場合でも
色が何層にもなっているグラデーションを作成することができます。

サイクル反復を大きくして何層ものグラデーションにする出力サイクルは3色でも、サイクル反復を大きくすれば何層ものグラデーションにすることができます。

グラデーションの形を変更する方法

グラデーションの向きや種類を変更する

コロラマはグレースケールに準じて、カラーが再マッピングされるエフェクトなので
白黒グラデーションの向きや種類を変更すると、コロラマもそれに連動します。

グラデーションを横向きに変更白黒グラデーションを横向きにしました。
グラデーションを放射状に変更グラデーションのシェイプを「放射状」に変更しました。

プリセットパレットを使う

コロラマの出力サイクルには「プリセットパレット」が用意されていているので
これを元にグラデーションを作るのも効率的です。

プリセットパレットからカリビアンを選択プリセットパレットの「カリビアン」を選んでみました。

フラクタルノイズと組み合わせる

フラクタルノイズとコロラマは相性が良いエフェクトです。
これらを組み合わせるだけで、凝っているように見える映像が簡単に作成できます。

縦に引き伸ばしたフラクタルノイズリニアのフラクタルノイズを縦に引き伸ばしました。
プリセットパレットから火を選択コロラマのプリセットパレットで「火」を選択しました。